2021年3月19日

 日本商工会議所は、簿記検定試験での出題にあたり、基礎的な指針として「商工会議所簿記検定試験出題区分表」

(以下「区分表」と略す)を制定し、企業会計に関する諸制度の変更や、企業会計実務の動向を踏まえて随時改定

を行っております。

 2021年4月1日以降に施行する試験(ペーパーによる統一試験方式および団体試験方式、随時受験可能なネット

試験方式を並行して実施する新試験。以下同)については、収益の計上方法等を具体的に定めた「収益認識に関する

会計基準」(以下「収益認識基準」と略す)が日本基準採用企業を対象に2021年4月1日から本格的に適用される

ため、その内容を反映(主として1級、2級)するとともに、その他会計基準や関係法規の改正を受けての改定を

盛り込んだ新しい区分表に基づいて出題します。

 このたび、2021年度試験に適用する出題区分表、および2022年度以降の試験に適用する出題区分表の暫定版を作成

いたしましたので、お知らせいたします。

 本件については、既にご案内のとおり、収益認識基準の適用により会計処理や財務諸表上の表示が従前と変わる部分

は、2022年度に施行する試験から出題し、2021年度は出題しないこととなっております。これを踏まえ、2021年度

出題区分表には、2021年度中に施行する試験で出題しない項目を反映させました。

 このため、2020年度と2021年度の出題区分表を比較し、2級・3級については出題範囲が拡大して新たに学習する

項目が追加されていないことから、2021年度に施行する試験は2020年度出題区分表に基づいて作成された教材等を

活用した学習で対応可能であることを申し添えます。

 2021年度出題区分表の適用期間は2021年4月1日から2022年3月31日といたしますが、随時受験可能なネット試験

ではすでに2021年度の出題区分表に基づいて出題されています。

 一方、2022年度以降の出題区分表(暫定版)につきましては、教育機関等や受験者の皆様の予見可能性を高めることを

目的として、見直しの方向性など現在の検討状況を記載しております。今後、検討の進捗状況に合わせて暫定版を更新し、

適宜、公表してまいります。

詳細は下記の各種資料をご覧ください。

各種資料

○改定項目等の説明

https://www.kentei.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/2021_kaitei_shushi.pdf

※2021年度出題区分表については改定の趣旨および検定試験への反映について、出題項目別に記載しています。

※2022年度以降適用予定出題区分表(暫定版)については、変更を検討中の項目、およびその内容を記載しています。

○2021年度出題区分表、2022年度以降適用予定出題区分表(暫定版)

https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/exam-list

                                                    以上